【大阪】マル屋ならコーヒー1杯160円!「レイコー」で注文が通る喫茶店
大阪市西成区の天下茶屋駅から10分。昭和の雰囲気に満ちた銀座商店街を歩き、古~い喫茶店マル屋にやってた!
「喫茶マル屋」「グリルマルヤ」と二つの看板が出ているがどちらが正しいのか。
いざ中へ…といきたいところだが、足を止めざるを得ないものが店の外に多すぎる。
ビジュアルが強烈すぎる看板。
コーヒーは1杯160円。自販機で缶コーヒーを買うと130円だから、30円しか変わらない。
カレーライスもここでは250円で食べられる。下手すりゃレトルトカレーより安い…
セロハンテープでくっつけられた紙切れからは店主の強烈な個性を感じる。
ツッコミどころが多すぎるぞ。
この時点でただの喫茶店じゃないことを確信。
とんでもないとこに来ちまった、というワクワクと後悔が入り混じった感情が湧いてくる。
「いい物を安く!」この一言に店主の思いがすべて詰まっているといっても過言ではないだろう。
過剰なまでの低価格も、すべては「いい物を安く提供したい!」というサービス精神の現れということか!
いざ入店。
予想通りの濃厚空間
タバコのヤニで彩られた店内を、暖色系の照明がより一層際立たせている。
常連客と思わしきおっさんは、「レイコーひとつ!」アイスコーヒーを注文している。
ここでは今や死語となっている「レイコー」が生で聞けるのだ。初めて聞いた。
この紙切れがメニュー。
何故かすべての品物が値下げされている。
「デフレ脱却」を掲げるアベノミクスはどうなっているのか。
オレンジジュースなんかは100円だ!とうとう自動販売機の値段を越えてしまった。
メニューは付け足したり消したりした痕跡が多すぎて解読に苦労する。
膨大な品物から選ぶ→値段を解読、という作業が必要になるので注文するまで時間がかかる。
すべてのメニューを注文してみたいところだが、今回はコーヒー(160円)オムライス(250円)とレモンスカッシュ(170円)にしてみた。
ちなみにマル屋では料金前払い制となっております。食い逃げはさせません。
しばらくするとちょび髭マスターが「ヘタクソですみませんが…」と控えめに言いながらオムライスを持ってきた。とても家庭的なオムライス。
味はどれもいたって普通。
全部で580円!安すぎる。
もうお腹いっぱいです!(色んな意味で)
おしゃれカフェ全盛期の今の時代において、いわゆる「純喫茶」というやつはどんどん数を減らしている。
最近はどこへ行っても同じような店ばっかりで嫌になるので、こういう個性的な店には頑張ってもらいたいと思う。
コーヒーショップ マル屋